近年の建設現場では、ドローン(無人飛行体、UAV)の活用が急速に進んでいます。従来のラジコンヘリコプターに比べて安定性が格段に優れ、操縦も簡単だからです。
その用途は、工事の進捗管理や既存構造物の点検をはじめ、空撮写真を利用した現場の3Dモデル作成、道路工事や造成工事の切り土・盛り土の度量計算など多彩。さまざまな場面で、施工管理や維持管理の業務を効率化しているのです。
しかし、ドローンなどは使ったことがないし、うまく活用できるか不安という方も多いでしょう。そこで今回は、比較的操作のしやすい小型ドローンの特徴を紹介します。
■建設現場でドローンができることとは?
建設現場では、「調査・測量」「設計・施工計画」「施工」「検査」といったすべての工程において、ドローンを活用することができます。特にドローンのメリットを生かせるのは、人の手で行うと危険を伴ったり時間がかかったりする作業です。
たとえば従来の測量では、険しい山の中でも作業員が立ち入らなければなりませんでした。足を滑らせて負傷してしまうこともあったでしょう。しかし、ドローンなら遠隔操作で作業できるため、危険な場所に入る必要はなくなり安全性が向上します。加えて、測量の正確性や速度にも優れ、これまでは1週間かかっていた作業を半日~1日程度で終えることができるのです。
また、外壁や屋根といった高所の点検も、ドローンによって実施できます。つまり、従来なら組まなければならなかった足場や、足場用の部材を釣り上げるためのクレーンが不要になり、それらにかかる費用を削減できるのです。作業の効率化や、人手不足への対策としても役立つでしょう。
■最初は使いやすい小型ドローンがおすすめ!
建設作業にドローンを導入したいと思っても、最初は思うように操作できないものです。また、ものによっては非常に高価なので、導入をためらってしまうこともあるでしょう。そんな初心者の方におすすめしたいのが、使いやすい「小型ドローン」です。
小型ドローンとは、文字通りサイズの小さいドローンのことを指します。法律で定義されているわけではありませんが、「重量200g未満の機体」を指すのが一般的です。というのも、日本の航空法は重量200g未満の機体を規制対象にしていません。そのため、飛行の自由度が大型ドローンに比べて高く、初心者でも扱いやすいのです。
ただし、小型ドローンでも「小型無人機等飛行禁止法」では規制されている点に注意しなければなりません。国会議事堂や米軍基地、原子力発電所といった重要施設の周辺では、自由に飛ばすことができないのです。こうしたルールさえ守れば、ドローンは建設作業の強い味方になってくれるでしょう。
■建設現場でも使えるおすすめ小型ドローン「Tello(DJI)」
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初心者がドローンを選ぶ際には、使いやすさや耐久性といったポイントに注目する必要があります。とはいえ、実際に動かしてみるまでは使い勝手はわからず、迷ってしまうことも少なくありません。そこで弊社としておすすめしたいのが、DJI社の「Tello」です。
DJIは、2005年に中国の広東省深圳で創業した民生用ドローンメーカーで、現状では世界シェアトップに君臨しています。日本でも人気NO.1で、特にPHANTOMシリーズは日本におけるドローンの代名詞にもなっているほどです。
建設現場におけるTelloのメリットとしては、まず安定した飛行能力が挙げられます。建設現場では、多くの業者・職人が働いており、小型ドローンといえども落下すれば大事故につながりかねません。飛行の安定性は大切な要素です。
また、カメラやセンサーで取得したビジュアル情報を、リアルタイムに解析・空間認識する機能も優れています。たとえば、分譲マンションの販促資料を作る際に、マンションの全体図をフルCGで再現すれば、費用は高くなってしまうでしょう。しかし、Telloで空撮した情報をデータに取り込めば、安価でわかりやすい販促資料を作れます。他にも作業効率や安全性においてさまざまなメリットがあるので、ぜひTelloの活用をご検討ください。
■東北のドローンはSORABITOまで
宮城県塩竃市の株式会社SORABITOでは、ドローンを活用した事業を手掛けています。建設現場の空撮はもちろん、調査・点検・測量など何でも可能です。またドローンの製造販売アフターフォロー、ドローン検定に向けての講習も行なっています。建設現場でのドローンの活用をご検討中のお客様は、ぜひご連絡ください。