動画撮影をする時はフリッカー対策をしよう

「【動画撮影】フレームレートとシャッタースピードの関係とは?」(https://sora-bito.com/blog/column/115469)のコラムの中で、「動画撮影時のシャッタースピードは1秒をフレームレートの2倍で割った数値に設定にするのが基本である」という点に触れました。


ただし、蛍光灯などの人口の光が入る中で動画撮影をする時には「フリッカーを防ぐ」という点も考慮に入れてシャッタースピードを設定しなければなりません。今回は、このフリッカーについて詳しくご説明します。



●フリッカーとは?


フリッカーとは、蛍光灯などに生じる細かいちらつき現象のことです。普段、肉眼で蛍光灯を見てもちらついているようには感じないかもしれませんが、実は人間の目には見えない高頻度で点滅しています。


電源には周波数があり、これが蛍光灯の点滅回数を決める要素となっています。周波数は静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境にして、東日本で50ヘルツ、西日本で60ヘルツとなっています。蛍光灯はこの倍の周波数で発光していますので、東日本では1秒間に100回、西日本では120回点滅をしていることになります。


このため、蛍光灯の光が入る場所で動画撮影すると、光のちらつきが映ってしまうことがあります。



●フリッカー対策の方法


動画の中でフリッカー現象が生じるのは、蛍光灯の点滅とシャッターのタイミングにズレがあり、連続して撮影した静止画の中に明るい画像と暗い画像が混在してしまった時です。逆に言えば、蛍光灯の点滅とシャッターのタイミングが一致すれば、フリッカー現象は起きないということになります。


例えば、周波数が50ヘルツの東日本で撮影する場合、シャッタースピードを1/100秒にするか、1/100の倍数である1/50秒や1/25秒に設定すればフリッカー現象を防ぐことができます。


冒頭で言及した「動画撮影時のシャッタースピードは1秒をフレームレートの2倍で割った数値に設定にするのが基本である」というルールに従えば、フレームレートが30fpsの場合はシャッタースピードを1/60秒にするのが原則になります。でも、東日本でフリッカー対策をする場合には1/60秒ではなく、1/100の倍数の中でその数値に一番近い1/50秒にしなければならないということになります。一方、周波数が60ヘルツの西日本では1/60秒のままで問題ありません。



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