色味によって動画や写真の印象は大きく変わります。今回は、その色味を左右するホワイトバランスの設定のコツについて解説します。
●ホワイトバランスとは?
ホワイトバランスとは、色温度の補正によって白が白に見えるように調整する機能のことです。なぜこの機能が必要かというと、昼間の太陽光や夕日、屋内の電球など、光源が変わると、カメラが白を白と表現せず、赤みがかかったり青みがかかったりしてしまうことがあるからです。
このため、光源や環境に応じてホワイトバランスの設定をして、白が白に見えるように調整して撮影しなければならないのです。
●ホワイトバランス設定のコツ
ホワイトバランスを調整する際は、K(ケルビン)という色温度を表す値を使用します。ケルビンの数値が低いと赤色、数値が高くなるにつれて白色、青色と変化します。
光源が晴天時の昼間の太陽の場合は、約5500Kに設定することで白を正しく表現できます。色温度が低い(赤い)ロウソクだと約2,000K、白熱電球は約3,000K、朝日や夕日は2,000~3,000K、蛍光灯は約4,000Kが基本的な設定となります。色温度が高い(青い)曇り空では約6,000K、日陰では約7,500Kがちょうどよいとされています。
ホワイトバランスをこのように設定することで、赤い光が自然になるように青く補正され、青い光が自然になるように赤く補正されます。試しに晴天下でホワイトバランスの値を変えながら写真を撮ってみてください。ホワイトバランスをロウソクに最適な2,000Kに設定すると青味の強い写真になり、日陰に最適な7,500Kにすると赤味の強い写真になりますよ。
基本的には白は白と表現した方が自然な動画や写真となりますが、被写体の赤さや青さを強調するために敢えてホワイトバランスの数値を高めにしたり低めにしたりするという方法もあります。例えば、数値を高めにして夕日を撮影すれば、景色の赤さを強調することができます。
カメラには、状況に応じてホワイトバランスを自動で設定してくれるオート機能があります。また、「太陽光」、「白熱電球」、「蛍光灯」、「曇り」などのメニューを選ぶだけでその状況に適したホワイトバランスの値に設定されるプリセット機能というものもあります。
慣れないうちはこうしたオート機能やプリセット機能を使うのが便利ですが、撮影が上達してきたらマニュアルでホワイトバランスの値を設定する技術も身につけると、状況に応じて微調整をできるようになるので、撮影の幅が広がるでしょう。
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