農薬を散布するのにドローンを活用する動きが広まっています。では、それにはどんなメリットがあるのでしょうか?
■農薬散布にドローンを活用するメリット
高温多湿で生態系が豊富な日本では、多くの虫や菌が発生するため、農家は常に防虫・防除・殺菌対策をしなければなりません。その代表的な対策は農薬を散布することです。しかし、人手による農薬散布は非常に時間がかかり、農家にとって大きな負担となっていました。
そこで注目を集めているのが、ドローンによる農薬散布です。ドローンを使えば、従来の方法よりも格段に作業の効率を高めることができます。
例えば、農薬散布用のドローンは、機種にもよりますが、時速約15km、散布幅約4mで飛行できるため、10アールをわずか1分くらいで散布できます。また、空を飛ぶドローンは次の圃場にスムーズに移動できるという利点もあります。こうしたメリットにより、ドローンは人手の約5分の1の作業時間で農薬散布を完了できると言われています。
■自動飛行の農薬散布用ドローンも登場
ドローンによる農薬散布自体を、業者に外注することもできます。
ただ、今は規制緩和によって以前よりも農薬散布用ドローンを導入しやすくなっていますので、自分でドローンを購入して使用する農家も増えていくと考えられています。しかも、自動飛行の機能を持つ農薬散布用ドローンも開発されていますから、操縦についてあまり心配する必要はなくなるでしょう。
自動飛行の農薬散布用ドローンは、圃場の形をタブレットなどの端末に登録すれば飛行経路を自動で生成し、端末の画面上の「開始ボタン」を押すだけで離陸から着陸まで自動で農薬散布しながら飛行してくれるという優れものです。
その普及は着実に進んでいます。例えば、最近、ヤマハ発動機は、自動飛行の機能を持ち、農薬散布などに使える農業用ドローン「YMR-08AP」の販売を開始しました。個人農家などに売り込み、今後1年で50台の販売を計画しているそうです。他のメーカーも、開発・販売を進めていますので、今後もその市場は大きくなっていくことでしょう。
■東北のドローンはSORABITOまで
宮城県塩竃市の株式会社SORABITOでは、ドローンを活用した事業を手掛けています。建設現場の空撮はもちろん、調査・点検・測量など何でも可能です。またドローンの製造販売アフターフォロー、ドローン検定に向けての講習も行なっています。建設現場でのドローンの活用をご検討中のお客様は、ぜひご連絡ください。