ドローンを利用し太陽光発電で安定的な電力を。ドローン活用のメリットと人材育成の重要性

太陽光発電システムにとって最も重要なのは、安定して発電し電力を供給することです。そのためには、パネルが故障せず発電できることが絶対条件となります。巨大なシステム全体を維持管理するのは簡単ではありませんが、そんな点検作業を効率化してくれるのがドローンです。今回は、太陽光発電システムにおけるドローンの活用法を見ていきましょう。




■ドローンを利用するメリット



太陽光発電システムの維持管理において、ドローンは多くのメリットをもたらしてくれます。どのような場面でドローンが活躍してくれるのでしょうか。



✓広大な発電所も短時間で点検可能

ドローンは太陽光パネルの上空を飛行し、広範囲を効率よく撮影します。そのため、人が地上で点検するのに比べて、大幅に短い時間でメンテナンスを行えるのです。人力では点検しにくい(もしくは点検できない)場所にある太陽光パネルも、メンテナンスしやすくなります。作業員の安全も確保できるでしょう。


✓パネル不良の検出

太陽光パネルは、経年劣化などで不具合を生じると、発電量が低下してしまいます。不具合を起こしている箇所は、電流の抵抗となり熱エネルギーを発生させるため、ドローンに搭載した赤外線サーモグラフィカメラによって発見することが可能です。ドローンによる点検で早めに不具合を発見すれば、システムの安定稼働につながります。


✓不具合を瞬時にチェック

従来のメンテナンス方法では、作業員が1枚1枚太陽光パネルをチェックしていくため、非常に時間がかかっていました。加えて、不具合の見落としなどの人的ミスも少なくなかったのです。その点ドローンなら、不良モジュールを瞬時に特定し対処することができます。これは、作業時間の短縮と正確性アップに加えて、コストの削減にもつながるのです。




■コストを抑えるだけでなく発電量低下を最小限にとどめる



ドローンによる太陽光発電システムのメンテナンスは、ただ「不具合をすぐに見つけて修理できる」というだけではありません。重要なのは、不具合による発電量の低下=売電ロスを最小限にとどめ、利益やシステムの資産価値を維持できるということなのです。


実際、多くのオーナーは「不具合がある」という事実だけでなく、「どのくらい発電量が低下しているのか」「修理にいくらかかるのか」という具体的な数字を求めています。そのためには、不具合の原因も特定しなければなりませんし、パネルごとの手作業による点検も必要になるかもしれません。ドローンによる点検は、こういった一連の作業をスピーディに行う入り口となるのです。


さらにドローンには、発電を止めずにシステムの点検ができるという大きなメリットがあります。巨大で発電容量の大きいシステムであるほど、発電を止めての検査は莫大な売電ロスを招くでしょう。ドローンなら、そのようなロスをなくしつつ、迅速に点検を行えるのです。




■今後はマニュアルの作成や人材育成が課題に



ドローンによる太陽光発電システムの点検が、今後主流になっていくのは間違いないでしょう。太陽光発電は、決してメンテナンスフリーのシステムではなく、家電が故障するのと同じくらいの頻度で不具合が発生します。設置場所が屋外なら、災害や天候による被害も受けやすいため、ドローンを使った定期的かつ効率のいいメンテナンスが必要不可欠です。


しかし、ドローンによる点検には課題も少なくありません。飛行技術だけでなく、ドローンのメンテナンスや気象条件、航空法や電波法といった法律の理解、プライバシー・騒音問題、飛行時の安全対策など、ドローンを使う際に検討すべきことはたくさんあります。


さらに建築分野では、既存調査とドローンによる調査のどちらが効率的なのか、現場ごとに検証する必要性もあるでしょう。もちろん、ドローンによる調査方法やデータの取得方法といった知識・技術も習得しなければなりません。


そのため今後は、実用的なマニュアルの作成と人材育成が強く求められるようになるでしょう。ドローンの導入を検討している企業様には、講習会を開いて参加希望者を募るなど、積極的な人材育成をおすすめします。




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宮城県塩竃市の株式会社SORABITOは、ドローンに関する業務を担うエキスパートです。ドローンによる点検や調査、測量などを承っているのに加え、練習場の運営や操縦能力等の教育も手掛けています。ドローンを扱える人材を育成し、ドローンを業務に取り入れたい企業様は、お気軽にご連絡ください。


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