近年、ドローンは目覚しい進化を遂げています。とはいえ、映画やテレビ番組の撮影に使うための道具だと思っている方も少なくないのではないでしょうか。実は、ドローンにできることは多岐にわたり、企業活動を変える可能性を秘めているのです。今回は、業務におけるドローンの活用法について見ていきましょう。
■ドローンでできること
業務にドローンを取り入れるためには、ドローンに何ができるのかを知っておくことが大切です。ドローンが活躍できる、さまざまな場面を挙げてみましょう。
✓モニタリング
高いところからの風景の撮影に代表されるように、ドローンは人間が行けない場所・行きにくい場所でも撮影を行うことができます。大きな建物の屋根や遠い山の中など、人間が実施すると時間がかかったり、危険を伴ったりする場所の撮影も簡単です。山や海での遭難・海難事故の捜索や、災害時の状況確認にも活用できます。
さらに、チームで行うスポーツのフォーメーションの確認や、怪しい車のナンバープレートの確認、敷地内への侵入といった防犯業務にも利用可能です。業務の効率化に加えて、作業従事者の安全の確保にもつながるでしょう。
✓制御
運輸業や農業の世界でも、ドローンは活躍しています。荷物の自動配送や、農薬・肥料の自動散布などが可能だからです。過疎地域への荷物の配送や、緊急時の血液・医薬品の配送も素早く行うことができ、私たちの生活をより豊かにしてくれるでしょう。
✓取得した画像データなどから最適化
従来の建設・土木工事における測量は、とても大変な作業でした。しかし、ドローンの3Dカメラによって現地の映像を撮影すれば、精度の高い3次元データを作成できます。その結果、測量の多くの部分が自動化され、効率的に工事を進められるようになったのです。
✓自律的な動作
ここまで紹介したもの以外にも、ドローンはさまざまな場面での活躍が見込まれます。目的地をインプットすれば、自立的な飛行が可能だからです。同じく発展の著しいAI(人工知能)と組み合わせれば、さらに多くの用途で活用できるようになるでしょう。
■ドローン導入後の業務変化
ドローンは多くの可能性を秘めた道具です。では、実際に導入した企業には、どのような変化が現れるのでしょうか。注目していただきたいのは以下の3つです。
✓規模の変化
ドローンによる空撮は、広大な範囲を俯瞰することができます。たとえば、メガソーラーの太陽光パネルの点検などを人力で行うのは、コスト・人的リソースからいって現実的ではありません。しかしドローンなら、このような作業も実現できるのです。
✓速度の変化
ドローンの導入は、作業のスピードアップも見込めます。人力で行う何倍もの作業用を、数分の1の時間でこなせるからです。これにより、工場の屋根の点検を年1回から月1回・週1回にするなど、大きな変革をもたらしてくれるでしょう。コストの削減や管理体制の改善も可能です。
✓安全性の変化
高所や不安定な場所での点検・修繕といった作業は、大きな危険を伴います。一歩間違えば、生命に関わる事故を引き起こしかねません。そのような作業をドローンで代替できるようになれば、作業員の生命を守ることができます。人命以上に大切なものはありませんから、ドローンの最も大きなメリットといってもいいでしょう。
■日本におけるドローンの活用事例
現在、日本におけるドローンの活用は発展途上の段階です。しかし、すでに多くの企業がドローンを導入し、工場の点検作業などに活用しています。いくつか具体的な事例を見ていきましょう。
まず旭化成では、点検作業に活用することで高所作業を回避し、労働安全性の向上を目指しています。大阪国際石油精製では、高所点検の外注コストが削減され、100万円/年程度のコストカットが期待できるようになりました。さらに、住友化学ではパトロール業務の負荷削減、三菱ケミカルでは足場仮説コストの低減・安全性向上など、多くのメリットが見出されているのです。
もちろん、飛行の安定性やバッテリー消費、撮影の死角など、残されている課題も少なくありません。それでも、ドローンの活用が安全性の向上やコスト削減など、多くのメリットをもたらしてくれることは間違いないでしょう。
■ドローンの活用はSORABITOにご相談を!
宮城県塩竃市の株式会社SORABITOは、ドローンに関するさまざまな事業を展開している会社です。空撮やドローンの製造・販売・修理・改良に加え、ドローン検定合格のための講習も行っています。操作方法のレクチャーからコンサルティングまでまとめてサポート可能なので、ドローンを活用したい企業様はお気軽にご連絡ください。
<お問い合わせ>
tel.022-353-9714