誰もいない建物内を無人ロボットがパトロールしている、そんな近未来的なシーンが今や身近になりつつあります。
それがドローンによる巡回、警備です。ドローンによる産業活用が進むなか、セキュリティ分野でもドローン活躍が注目されています。
そこで今回はドローンによる警備、巡回分野での活用や今後の展望について紹介します。
●ドローンによる自動警邏はすでに実証済み!
ドローンでの警備は単なる夢物語ではありません。実は2020年7月14日、ALSOKによるスカイツリー内でのドローン屋内警備の実証実験がされました。
小型ドローンでスカイツリー内の決められたルートを自動巡回し、エスカレーター部分からフロアを行き来した警備を成功させたのです。
2012年にはセコムが世界初の自立型小型飛行監視ロボットを開発するなど、巡回・警備でのドローン進出は着実に進んでいます。
●今後の課題は搭載カメラやGPS飛行などの技術開発
ドローンの自動巡回、警備で課題となるのが、GPSが受信しにくい屋内での自律航行です。
ドローンはGPSによる位置情報に基づいて障害物を避け、安定した飛行を保つので、電波受信が不安定になり航行が滞る可能性があると、有事に備えた警備では少し不安が残ります。
ALSOKの実証では機体の6つのカメラで周囲を撮影し、リアルタイムで作られた空間地図から障害物をよけるシステムを導入していました。
この映像によって自己位置を把握するシステムの開発は様々な企業で進められています。
また異常を自動感知するセンサーやAIシステム、サーモカメラなど、不審者や館内でのトラブル発見をサポートするカメラ機能も求められています。
高機能であるほど、危険もしくは入りにくい場所の巡回を容易にでき、警備の人員も減らせるため、コスト面・安全面共に警備、巡回にドローンを活用することへの付加価値が高まるでしょう。
●「危険な場所」での巡回はすでにドローンのフィールド!
ドローンでの屋内自動警備はまだ間口が狭い分野ですが、屋外施設の巡回、点検などに関してはすでにドローンの活躍の場です。
廃材置き場や高所など人が立ち入るのに危険が伴う箇所もドローンであれば安全を確保しつつ巡回、点検を行え、すでに多くの場所で活用されています。
ドローンの産業活用のメリットでは労力や時間、人件費の削減があげられることが多いですが、忘れてはいけないのがこの「安全面」。
ドローンを活用すればコストや作業の効率化だけでなく、巡回・点検作業中の事故リスクを減らし安全を守ることができるのです。
まさにドローンを積極的に活用すべき理由であり、最大のメリットともいえるでしょう。
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