農業でのドローン活用といえばドローンによる農薬散布が主ですが、それだけではありません。今後のさらなる活躍が期待されるのがドローンによる獣害対策です。
農林水産省の報告によると、野生鳥獣による農作物の被害総額は平成30年度で約158億円に上ると言います。金銭的な被害だけでなく、大切に育てた農作物を収穫前に荒らされてしまう落胆も計り知れません。
そこで期待されているドローンでの獣害対策の方法と効果性を見てみましょう。
●ドローンで害獣の行動パターンを分析して効果的な対策を練る
効果的な獣害対策を行なうためには、農作物を荒らす動物の行動パターンやルート、生息域を知ることが欠かせません。そこで活躍するのがドローンの空撮データです。
赤外線サーモカメラを積んだドローンなら夜間など人の目で観察していても見えにくい時間帯、場所でも、空撮で動物の行動を記録し、生息域や獣道、頭数などの情報を収集することが可能です。
空撮画像から3Dデータの作成やマッピング、行動分析も容易にできるので、データ分析の時間も削減できます。精巧なデータにより、ワナや追い払うためのしかけをどこに設置すればいいのか、といった対策を練りやすくなるでしょう。
●ドローンの自動巡回で害獣を追い払う
動物を追い払い、もう来ないようにするには、「ここは危険な場所だ」と認識させることが大切です。
そこで、農作物を荒らしに来た動物にドローンを接近させ威嚇したり、畑へと続く獣道をドローンに巡回させたりして、その近辺への警戒心を抱かせるという方法があります。
単純な仕掛けとは異なり、ドローンならさまざまな動きや、プロペラ音や害獣にしか聞こえない超音波など、いろんな方法での威嚇が可能なので、ただ一時的に追い払うだけでなく危険であると認識させることができるでしょう。
●ドローンによる獣害対策は農業の未来を守る!
こういった獣害対策を人の手だけで行なうとすると、労力と時間、人件費がかかってしまうため人手不足・高齢化が課題となっている農業では難しいものがあります。
しかしドローンでの巡回、追い払い、データ分析なら、少ない労力と低コストで行なえます。今度ドローン技術の向上により、自動追従による追い払いや威嚇など24時間体制で農作物を守ることが容易になるでしょう。
より効率的に獣害対策を行ない、農作物と農業を守る手段としても、積極的に活用していきたい分野といえます。
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