老朽化したインフラが増加中! その点検でドローンが活躍する理由とは?


道路やトンネル、橋に下水道といった公共インフラは、私たちの生活に欠かせないものです。インフラに異常があると生活に支障をきたしますから、定期的に状態を確認しなければなりません。そして近年、インフラの点検で大いに活躍しているのがドローンです。ここでは、インフラ点検でドローンが活躍している理由をご紹介します。




■高度成長期にできたインフラが老朽化し、点検業務の効率化が重要に



ドローンの活躍の背景にあるのは、老朽化したインフラの増加です。現在使われている公共インフラの多くは、高度経済成長期に作られました。そのため、建設から50年以上経過し、老朽化が進んでいるインフラが増えてきているのです。


国土交通省の調査では、トンネルの約20%、長さ2m以上の道路橋の約25%が築50年以上経過しています(2018年3月時点)。これら老朽化したインフラは、今後さらなる増加が見込まれており、メンテナンスの負担が大きくなるのは疑いありません。これまで通り人間の力だけで点検を行っていれば、メンテナンスが追いつかなくなるおそれもあります。


そこで活躍が期待されているのがドローンです。自由に飛行し撮影ができるドローンを使えば、点検の効率が飛躍的に高まり、修繕や補強が必要な箇所をいち早く発見できます。点検は近接目視を基本とするなど、法的な壁もいくつかありますが、近年ではこれを見直す動きも出てきました。今後、ドローンの活躍の場は大いに広まっていくでしょう。




■ドローンを使えば、安全・高効率・低コストで点検可能



インフラ点検にドローンを活用するメリットはいくつもあります。特に大きいのは、高い建物の上や老朽化したトンネルの中、そして川や山林など、立ち入るのに危険が伴う場所を点検しやすくなることです。作業員自身は安全な場所からドローンを操縦できるため、労働災害の発生を予防できます。


また、足場がなくても高い場所に行け、移動が困難な場所でも自由に飛行できるため、点検の効率が大きく向上。作業時間の大幅な短縮につながり、必要な人手も少なくなることから、人件費の削減も見込めます。さらに、近年のドローンは急速に進歩しており、搭載されるセンサーやカメラなども高性能化。状況次第では、目視よりも正確な情報が得られるようになりました。


こういったドローンのメリットを最大限に生かすべく、さまざまな企業や機関が全国各地で実験を行っています。ドローンが本格的に普及すれば、インフラの点検作業に革命的な変化をもたらしてくれるでしょう。


宮城県塩釜市を拠点に活動するSORABITOでは、ドローンの販売・メンテナンスや動画撮影、操縦方法のレクチャー教室などを手掛けています。ドローンを活用した企画の立案や、マーケティング分析なども可能です。ビジネスにおけるドローンの活用をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。


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